400 点の着物を持つ女性
Kimono week で日本の伝統衣の美しさを再実感。着物コレクターでマリンバ奏者、さらに随筆家の肩書きを持つ通崎睦美さんが、「何も着る物がないのです。」と言ったとしても真に受けてはいけない。 文字通り「着る物」を意味する着物を 15 年にも渡り集め続けている通崎さんは、 400 点にも及ぶ着物コレクションを所有している。

20 世紀前半のインスピレーション
5 歳でマリンバを演奏し始めた京都生まれの通崎さんが着物に魅力を感じ始めたのは 1995 年のこと。大正生まれの祖母が残したモダンな柄の着物を見つけたときだった。
「大正から昭和時代初期に登場した着物のデザインが好きですね。(原文英語)」と通崎さん (43 歳) が話す。
着物のデザインが大きく注目されるようになったのは、1900 年に開催されたパリ万国博覧会以降のこと。その後、アールヌーボーやアールデコといったスタイルが着物の柄として使用されるようになる。
「一般的に自然からヒントを得たものが着物の柄として使われています。」と通崎さんが話す。
例えば、春には桜の柄が好まれ、妊娠中の女性であれば、健やかな成長を意味する麻の葉が描かれた着物を身に付ける。

着物コンサート
通崎さんが手掛ける浴衣ブランド「メテユンデ」の柄にはモダンモチーフが組み込まれている。
来る 10 月 31 日、マリンバと着物に対する通崎さんの熱い思いは Tokyo Kimono Concert で披露される。
同イベントは 10 月 20 日から 11 月 9 日まで開催中のTokyo Kimono Week 2010の一部として、マンダリン・オリエンタル東京(電話: 03-5652- 5403)で開催予定。
デザートブッフェでお腹を満たした着物愛好家たちの瞳は、素晴らしい着物の数々に釘付けとなることだろう。
2010 年洋菓子国際コンクールで優勝を果たした五十嵐宏氏が手掛けるスウィーツに舌鼓を打った後は、通崎さん所有の着物コレクションが披露される。
マリンバモチーフ
マリンバの演奏には大きな動きを必要とするため、通崎さんが演奏時に着物を着用したことは一度もない。
今回の演奏では、着物をイメージし、かつ着物地を使用した洋服を着用予定である。
きものファッションショー、きものパレード、東京きものの女王コンテストなど Kimono Week に登場するその他のイベントは、江戸時代以降 400 年間日本の中心地として栄え、現在も着物店の中心地として知られる日本橋にて主に開催される。

お手持ちの着物について知ろう
その 1. 中国から着物が伝来した 5 世紀以降、日本の男女は着物を身に付けている。
その 2. 江戸時代、他人に気付かれずとも着物の内側に描かれた精巧なデザインに人々は密かな誇りを持っていた。 豪華で洗練された味わいがあると考えられていたのである。
その 3. 男女の明確な区別がない着物において、大きな違いと言えば、袖と色合いの違いである。 男物は振り口のない短い袖であり、女物は袖の長さに関わらず振り口があるのが特徴となっている。
その 4. 若い女性が明るくカラフルで袖の長い着物を着るのに対し、年配女性や既婚女性、さらに男性は短い袖の付いたダークな色合いの着物を身に付ける。
その 5. 男性が 60 歳になると、子供の手が離れ、年配者の仲間入りを果たしたという意味を込め、赤い着物を身に付ける還暦のお祝いが行われる。
その 6. 794 年から 1185 年に及ぶ平安時代には、12 枚の着物を重ねた十二単と呼ばれる正装方法が流行していた。 貴族になると 16 枚も重ねていたと言われている。




