日本の女子高生: 可愛くセクシーで傷つきやすいサイコキラー

数年前まで Wired magazineでは、日本の女子高生の人気のテックトレンドを紹介する『Japanese Schoolgirl Watch』というコラムが連載されていた。 時代の最先端を走る何とも風変わりな女子高生のトレンドは、外国人読者の目を大いに楽しませてくれたのだ。
先日、同コラムのライターとしてトレンドを追っていた Brian Ashcraft 氏は、女子高生が日本に与える影響力の大きさに驚いたと筆者に話してくれた。 さらにこの点に関心を抱いた Ashcraft 氏は、自身の最新著書『Japanese Schoolgirl Confidential』のなかでこの疑問に迫っている。

ただ可愛いだけじゃない!女性らしくクールに
現在、ビデオゲームサイトKotakuのシニア寄稿編集者を務める Ashcraft 氏は、共著者である妻の上田祥子さんの手を借りながら、日本に台頭する女子高生に注目している。 鮮やかなイラストいっぱいの同書は、女子高生のシンボルとも言える制服に始まり、 そこからポップアイドルや映画、雑誌、アート、ファッション、漫画といったポップカルチャーに話題は移っていく。 「多様なメディアにおける女子高生の捉えられ方を知りたかったのです。一般に女子高生のこととなると「カワイイ」ことばかりが話題に上りますが、同時に女性らしいクールな一面にも焦点を当てたかったのです。」と Ashcraft 氏は話してくれた。
Ashcraft 氏は、岡山県にあるトンボ・ユニフォームミュージアムの研究室長を務める佐野勝彦氏や、『Kill Bill』に出演していた女優栗山千秋といった主要人物に焦点を当てているほか、1990 年代コギャルブームの火付け役とも言える雑誌Eggの編集者、米原康正氏や、女子高生の巨大市場を調査しているタケナガ氏に取材を行っている。 在日 10 年になる Ashcraft 氏は女子高生シーンの有名人のもとに足を運んでは、ヒットの舞台裏を余すことなく伝えている。 日本人はもちろんのこと、全ての人々に同書を楽しんでもらいたいと願う Ashcraft 氏の著書には、女子高生フェチな要素は微塵も感じられず、女子高生のパワーの根源ともなっている文化や歴史を率直に解明しようとしている。

ガールズパワー
同書を読みながら、「なぜ男ではないのか」という疑問が筆者の脳裏をよぎった。 これに対し Ashcraft 氏は、「もともとイメージ性に欠ける男子学生よりも、強さに弱さ、そして妖艶さを兼ね備えた女子高生のほうがマスメディアキャラクターとして柔軟に対応できるため、映画や漫画、ゲームに沿って平凡な学生からお洒落な学生、さらにはサイコキラーまで何にでもなることができる。」と説明している。
ルーズソックスであれ最新グッズであれ、女子高生はハイテク社会のなかで自己の欲望を満たしながら変化を続け、新たなトレンドに自在に適応していくことが出来るのだ。 さて、携帯電話がどのように流行したかを考えたことがあるだろうか? 初の若者御用達テックともなったポケベル世代の 10 代の女子学生が 1990 年代半ばに流行させたのだ。
当初はガールズパワーの話に共感することができなかった筆者であったが、『Japanese Schoolgirl Confidential』を読んだ後、文化を担う女性の力を理解し始めた。 Ashcraft 氏が言うように、日本の変化というのは、日本企業や社会を通してではなく女子高生の姿に映し出されている。
Ashcraft 氏曰く、女子高生は日本の姿そのものなのだ。





