テクノポップ界のプリンス: capsule の中田ヤスタカとのインタビュー
Yasutaka Nakata (L) and Toshiko Koshijima (R) formed capsule back in 2001.渋谷系音楽シーンも終わりを告げようとしていた 2001 年に、capsule を立ち上げた中田ヤスタカ氏は、今では日本で最も影響力を持つのポップミュージックプロデューサーの 1 人となった。 中田氏によるエネルギッシュなエレクトロポップは、数多くの映画や TV のサウンドトラックで使用され、プロデュースを手がけたPerfumeはJ-Pop を代表する人気アイドルグループとなった。
Pizzicato FiveやFantastic Plastic Machineのようなレコードミュージックに影響を受けたバンドではなく、東京最大のファッション地区、原宿文化に影響を受けた中田氏こと capsule は、原宿との繋がりを持ち続けている。 3 月 21 日にファッションイベント原宿スタイルコレクション&(開催場所は皮肉にも原宿でなく有明コロシアム)で開催される capsule のショーは、最近リリースされたポストモダンテクノポップの新作&「Player」と偶然にも時期が重なっている。&
capsule の新曲「 Stay with You 」や Perfume の代表作とも言える「ポリリズム」は YouTube で試聴可能。
CNNGo:(以下、原文英語) 最近の作品では、こしじまとしこ氏(通常 capsule でボーカルを担当しているシンガー)よりも、ミステリアスなボーカリストに焦点を当てているようですね。&
中田ヤスタカ氏:(以下、敬称略) 長いことこういった作品を手掛けているので、ボーカリストの割合がこのアルバムだけ違っていると言うことはないと思います。 そもそも、他のボーカリストを試しに使ってみただけで、見つけてきたばかりの彼らのことは実はあまりよく知らないのです(笑)。 それに、曲によってはボーカリストの声に大きく手を加えるため、シンガーが誰であろうと関係なくなってしまいます。
CNNGo: 「Player」では、英国発音のアクセントが顕著に聞かれますが。
中田: それは偶然だと思いますよ!
CNNGo: 最近では、capsule の新作アルバムに加え、「Liar Game」のサウンドトラックも完成させましたよね? 2 つのうちどちらの仕事がやりやすかったですか?
中田: capsule の方が難しかったですね。 Perfume やMEGのように他のアーティストの音楽プロデュースやサウンドトラックといったものは、 ある特定のテーマに沿って作れるため、 自由度には欠けますが、ある意味楽です。 出来上がった音楽がシーンとマッチして効果的な作品となれば、良い音楽と言えるのです。 逆に capsule の仕事では100% 自由にできますが、その分難しい。 外部基準もないため、自分自身の判断に頼るしかないのです。
CNNGo:
中田: あたっていますね(笑)。 プロジェクトによって色んな形で携わってきましたが、capsule においては、製作過程のあらゆる面において関わるべきだと思っています。 他のアーティストとのコラボレーションやリミックスも楽しいですが、capsuleにとって、今はその時期ではないと思っています。 時間の問題でしょうね。 将来的には他のアーティストが加わることもあるかもしれません。
CNNGo: クラブで演奏するのと、ファッションイベントでショーを行うことに違いはありますか?
中田: そうですね。例えば先日、原宿ラフォーレでライブを開催したのですが、クラブで開催するライブには来られないような非常に若い観客でいっぱいでした。 20 歳になってクラブに立ち入りできる年頃になったら、その時はクラブで私達の音楽を楽しんで欲しいですね。
CNNGo: 東京のファッションシーンを見てみると、招待状を持っている人だけがショーに入れてもらえるような、西洋でよく見かけられるエリート主義感覚はあまりないように思えますが。
中田: ファッションシーンにいることは、バンドをやっているのと似ていると思います。 原宿に気軽に集まり、ファッションイベントを開催する若者がたくさんいて、 たとえそれがプロフェッショナルでなくても、バンドのように誰でも参加できるのです。 原宿のエネルギーはそんなところからきているんだと思いますよ。ファッションに情熱を感じている人が数多くいて、それも商業主義からくるものではありません。 原宿には様々なブランドも数多く存在していますが、生活費を稼ぐのでいっぱいで、儲かっているとはいい難いのが現実です。 それでも最先端を行きながら、かっこいいブランドを維持しているのです。&
CNNGo: 逆に、原宿コレクションの中田さんのショーは、超大物企業をスポンサーに加えた非常にスケールの大きいものですよね。
中田: こういったイベントにビッグスポンサーがつく理由は、イベントに関わる人たちがとても若く、エネルギーに溢れているからではないでしょうか。 少なくともショーについてはそう感じていますし、同じような感情を抱いている人もいるのではないでしょうか。 それに、原宿コレクションのおもしろい点と言えば、出演モデルがいわゆる「スーパーモデル」ではないことです。 「カッコいい!」と思ってしまうものの、スーパーモデルと自分達との間に存在する距離感を感じさせないようなモデルです。 「私だって頑張れば、あんなモデルみたいになれるかも。」と、いった感じでしょうか。
CNNGo: このイベントから収入を得られると言うのがスポンサーの思惑だと考えていたのですが、つまり、こういったエリート主義のないファッションイベントにも商業的価値があるということですよね。
中田: 普通のファッションショーでまず最初にくるのはブランドですよね。 東京のショーはちょっと違っていて、観客はお目当てのモデルを見に会場にやって来ます。そして、2、3 年もすれば、次はその観客に来ていた人たちがファッション文化にどっぷり魅了され、モデルになることだってあるかもしれないのです。 つまり、これが東京の新しいトレンドと言えるのかもしれませんね。
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