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身にまとうアート: 日本のクリエイティブデザイナー

身にまとうアート: 日本のクリエイティブデザイナー

アートとファッションと言うと、どちらか一方に偏りがちだが、日本のあるデザイナーは単にファッションアイデアを打ち出すだけでなく表現するツールとして洋服を利用している

アーティスティックな日本人デザイナーと言ったらComme des Garconsを思う人が多いのではないだろうか。 しかし、Comme des Garcons がファッション界に旋風を巻き起こしたのはもうずっと昔のこと。ここでは、芸術性を兼ね備えた次世代のデザイナー 4 名を紹介しよう。

Suzuki Takayuki with TENKI
Suzuki Takayuki with TENKI

8 年前に Suzuki Takayuki という自身のブランドを立ち上げたスズキタカユキ氏の名はすでによく知られているが、彼が 3 人ユニット TENKI のメンバーであることはあまり知られていない 。TENKI の中でスズキ氏は、布を用いた奥深い世界を自由に表現している。 「このユニットでは『ファッション』や『洋服』という概念に縛られることなくコンセプトを自由に表現することができます。(原文英語)」と、スズキ氏が話す。 TENKI のスズキ氏最新展示では、重なり合う布に照明を当てて光が生み出す影や形を表現したり、水墨画で黒ずんだ虫を描いてみたり、虫食いにも見える穴がスパイラルによって巧みに創られた作品が紹介されている。 スズキ氏の作り出す柔らかな質感は、抽象的な形となってファッションブランド Suzuki Takayuki の中に時折生かされているものの、その真髄をさらけ出しているのは TENKI ではないだろうか。

詳細は&suzukitakayuki.comにて。

 

Yuima Nakazato
Yuima Nakazato

ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーを卒業した中里氏は、「村と言えるほどの小さな街では、 自分の想像力に頼る以外何もありませんでした。(原文英語)」と、当時の様子を語ってくれた。 こうした限られた状況の中で芸術性を磨いた中里氏は、デビュー間もなく Lady Gaga や Black Eyed Peas のファーギー、UA といった大物シンガーの衣装を担当する。更には折りたたんだり、ジッパーを開閉することで円形になる実用的な未来型ブーツをデザインするなど、斬新な素材を使ったファッションで連続受賞も果たしている。 2009 年に自身の公式ブランドを立ち上げた中里氏はメタル素材、木材、プラスチックなどをデザインに取り入れ、まるで彫刻のようなファッションを発表している。 中里氏のショーはヨーロッパを中心に開催されているが、スタジオは東京にある。 「東京にはあってベルギーにはないものは何だと思いますか?」と、笑みを浮かべながら話す中里氏は、「東急ハンズです。」とその秘密を明かしてくれた。

取扱店: WUT Berlin (渋谷区神宮前 5-1-15 、電話: 03-3797-1505 )、 www.wutberlin.comwww.yuimanakazato.com

Junya Suzuki
Junya Suzuki

鈴木淳哉氏は、2D 世界に 3D の洋服を作り出す。 「インスピレーションの原点はアニメです。(原文英語)」と鈴木氏は語る。 とは言っても、作品を作り上げる過程では本物の人をモデルにするのではと質問をしたら、 「いいえ、本当にただアニメキャラクターのことを考えているだけです。」と、鈴木氏は断言した。 しかし、ポリ塩化ビニルや一見ぎょっとするような色彩に富む鈴木氏の作品の数々を実際に見たら、鈴木氏のこの言葉に納得してしまった。彼の作品は2009年の『 DAZED&CONFUSED JAPAN 』誌において次代のデザイナーとして紹介されている。 「デザイナーとアーティスト、同時にはなれないものかと日々葛藤しています。」と話す鈴木氏は、梅沢和木&氏と先日共演を果たしたことでその心境から一歩前進することができた。ちなみに梅沢氏は、 Nanzuka Undergroundに展示されている村上隆氏のイラストを思わせるSuper-flat mangaスタイルを特徴としたアーティストである。 ティエリー・ミュグレー氏をさらに過激にした印象を抱く世のファッショニスタたちには、鈴木氏の派手な青色のベルトが付いた風代わりなネイビーブルーのコルセットがぴったりだろう。 2D、3D 問わず、冒険心溢れる女の子なら絶対に欲しい一品である。

取扱店: CANDY (渋谷区宇田川町 18-4 、電話:Tel: 03-5456-9891 、 candy-nippon.com、 changefashion.net/blog/junyasuzuki

Hotel Gluttony
Hotel Gluttony by Rupert Kojima

トゲトゲしたクリスタルが歯のように装飾された口を覆うフェイスマスク。ダイアモンドやルビーが溢れ出すネックレスチェーンの付いたカクテルグラス。 Midnight Masquerade と題された Kojima 氏の最新コレクションは、精霊と幽霊からインスピレーションを得た作品だ。 「今回の作品を少し異様だと思われる方もいるかもしれませんね。(原文英語)」と、アクセサリーブランド Hotel Gluttony のデザイナー、Rupert Kojima 氏は話す。 Kojima 氏の作品は、優美な上品さを兼ね備えたシュール感漂うジュエリーやマスクが特徴的。 「各作品にはホテルの部屋番号がつけられています。架空のキャラクターが各部屋ごとに住んでいるイメージですね。」と、Kojima 氏は説明する。一際目を引くマスクの中の 1 作品は、Lady Gaga の最新アルバム『The Fame Monster』のカバーを飾ったもの。 Kojima 氏のブランドはクリエイティブ精神溢れるデザインの賜物なのだ。 「もし私の想像する架空の女性の 1 人に実際出会ったら、正直ぎょっとするでしょうね。」と、Kojima 氏。

商品はオーダーメイドにて受付。 詳細はwww.hotelgluttony.comにて。

Misha Janette は、ファッション情報サイト、Frivolite のプロデューサー、ファッションレポーター、スタイリスト、翻訳家。 文化服装学院卒業。
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