MTV のアジア初リアリティー番組で、『Shibuhara Girls』がリアルな姿で魅せる
別々に撮影された 4 人の Shibuhara Girls の生活。2 月 5 日、アジア初となる MTV のリアリティー番組がアジア地域で初放映される。
東京で制作された『Shibuhara Girls』には、日本の芸能業界で成功を収めようと奮闘する若い 4 人の女性の姿が描かれている。 今回筆者は、初のリアリティー番組に向けた個人の思いや番組について話を伺うべく 2 人の出演者にインタビューを行った。ちなみに 2 人はインタビューを受けるのも初めてなのだそう。
若者の中心地
『The Hills』や『Laguna Beach』、『Jersey Shore』などアメリカで制作された MTV のリアリティー番組と違い、『Shibuhara Girls』は、MTV に加え、レコード会社大手の Avex とモデル事務所の LesPros が企画・出資を行っている。そして、番組に出演している女の子達はそれぞれ 2 人ずつ Avex と LesPros に所属している。
若者の街、渋谷と原宿で撮影が行われた同番組には、これら両所を表す「シブハラ」という新語が登場している。
毎週土曜 25 時という MTV のゴールデンタイムに組みこまれ、2010 年 1 月 9 日より日本で放映がスタートした同番組は、時間帯もさることながら、4 人の女性をそれぞれ単独で出演している点もユニークだ。
「詩音とマリーとは今までで 1 回しか会ったことがありません。(原文英語)」と、中国・大連出身、日本育ちのモデル、ソンイ(21 歳)が話す。
大きなグレーのステットソンに編みこみヘア、大きめのプルオーバーを着た華奢なソンイはまるで生きたマネキンのよう。
17 歳の時ティーン雑誌のモデルとして注目を集めだしたソンイは、LesPros 所属モデルとなり自身の私生活が明かされる『Shibuhara Girls』プロジェクトへの出演が決まった。

散々なデート
全 12 エピソードからなる 30 分番組のなかで、ソンイは早朝のメイクに始まり、撮影、就寝まで、モデルの裏側を公開している。さらにソンイは恋愛事情まで告白しているのだ。なかでも目を引くのはあるデートでの一幕である。
ディナーの後、カラオケにプリクラ撮影を楽しむ姿が映されていると思いきや、「彼のことが嫌いになっちゃうんです。」とソンイが笑いながら話す。
そんな新たなキャリアをスタートさせたソンイとは対照的に、同番組はシンガーの宮脇詩音(20 歳)にとって最後の頼みの綱だ。
Avex 所属 4 年目となる宮脇は、忍びよる解雇と直面しながら、生活のためアルバイト探しまでする羽目になる。
2007 年にデビューした宮脇の芸能人生は、これまで山あり谷ありと言ったところ。
「ライブパフォーマンスをするような良い時もたくさんありました。そういったなかで経験を積み、自信に繋がったと思います。」と彼女は話す。
「ですがこの通り、まだ十分結果を出し切れていない状況です。なので、これまでの状態は良くも悪くも、といった感じですね。」と彼女が付け加える。

キャリアジレンマ
ジーンズにグレーのセーターというカジュアルな服装の宮脇は、落ち着いた自然な魅力を秘めている。そして、自身の胸の内を明かすことに何の躊躇もないようだ。
『Shibuhara Girls』の宣伝によると、番組の中で宮脇は仕事か彼氏のどちらかを選択しなければならないジレンマに陥っている。
そのことについて尋ねると、彼女は特に何も変わっていないと明かした。
「どちらかを選ばなければいけないなんて思いません。4 年間芸能界でもがきながら、比較的安定した関係を 6 年間続けてきました。私には 2 つとも同じくらい大切なことなのです。」と宮脇は話す。
この 2 人の他にも同番組には、今年後半にデビュー予定のシンガー石川マリー(22 歳)と、相撲界の伝説横綱、千代の富士の娘であるモデルの秋元梢(23 歳)が出演している。
とは言え、MTV Japan 初となるリアリティー番組が本当にリアルなのかは疑問である。 ソンイと宮脇詩音、別々に行われたインタビューでは 2 人のイメージが守られるよう、それぞれのマネージャーが側で目を光らせている。
日本の芸能界のまさに典型と言わんばかりに、2 人の出演者は自身のキャリアやイメージについてほとんど口を開かず、代わりに彼らのマネージャーが 2 人の質問に答えたり、2 人が「本当に意味していること」を的確に伝えるために話したことを「訂正」しているのだ。
大手芸能事務所が出資した点も踏まえ、MTV Japan の編集チームが、意に沿った放送となるよう目を凝らしているのは明らかである。

大きな初ステップ
とは言え、『Shibuhara Girls』が面白くないわけでも、リアリティー番組に向けた大きな初ステップとならないわけでもない。
「出演者の名前や職業に加え、会話、友人関係、体験から感情に至るまですべて本当です。」と、MTV Networks Japan のクリエイティブ・コンテンツ副部長で同番組のエグゼクティブプロデューサーでもある Alan Swarts 氏が話す。 「番組に出演すること、つまり、このリアリティー番組は厳しいショービジネス界で新たな道を切り開く彼らの希望と言えるでしょう。」
アジア全土で番組の成功を願っている宮脇の生活は今のところ何も変わっていない。そして彼女は、近く公開の新エピソードのなかで、テレビには映されたくない彼女の一面が明かされてしまうのではと思っている。
「撮影を通し、あるべきリアルの姿について理解し始めました。恥ずかしいと感じた時もあるけれど、私の彼氏も映されることに同意してくれ、おかげで私の乙女な一面が明かされる結果となりました。けれど、全体的に言えば、番組出演を楽しみにしていましたね。」と宮脇は話す。
すると宮脇のスタッフが補足。 「彼女に撮影が終わっているかどうかさえも知られることがないよう、全てマネージメント側で処理しています。」
宮脇は、「私は頑固で、他の人に自分の弱い一面を見せたくありません。大概私に原因があるのですが、番組の中でマネージャーに怒られるシーンがあります。」と彼女は説明する。
「普通そういった部分を他に見せることがないので、視聴者の目にどう映っているのかが気になりますね。」と宮脇が付け加えた。
アジアのリアリティー番組の未来は今後の結果にかかっていると言えるだろう。
同番組はシンガポール(Starhub TV 533)、香港(nowTV 554)、フィリピン(Global Destiny 47/ SkyCable 66/ Dream Channel 37)にて放映予定であるものの、韓国、マレーシアその他の地域での放映は未定。 上記すべての地域での放映は 2 月 5 日土曜日午後 1 時から。





