日本人ほど現実逃避する民族もいなければ、東京ほど現実離れした創造性に富んだ都市もないだろう。 ストレスが蔓延する都市では、回避できる方法を探し出すことに全精力を注いでいるのだ。 東京都内や近郊にあるテーマパークは現実逃避に走る日本のまさに良い例ではないだろうか。
多くのテーマパークは 1980 年代バブル期に建設されたものが多く、本物の寺院からファンタジー感漂うものまで多岐に及んでいる。 屋内型海水浴場とスキー場は残念なことに姿を消しているものの、現在東京近郊には 20 ヶ所のテーマパークが存在している。 そのなかの 1 つ、東京ディズニーランドは世界第 3 位の集客数を誇る。 世界中のアトラクションと集客数に注目した2009 Theme Indexによると、2009 年、東京ディズニーランドには1,300 万人以上が足を運んだようである。 前年比 4 %減ということだが、そこは天下のディズニーランド。これくらいの減少幅など痛くも痒くもない。問題は現在の不況で経営危機に陥っている風変わりな小規模な遊園地である。 その上、中国を筆頭にアジア全土で開発が進む巨大テーマパークの完成が近づいており、東京を訪れるアジア人観光客の減少が懸念されている。 人足が途絶えたテーマパークの行く末は閉館だ。見捨てられ、廃墟と化した姿を目にすることだってあるかもしれない。 ここでは閉館の危機に力強く立ち向かう 5 つの風変わりな遊園地を紹介したい。これらのテーマパークは、かつてのバブルを思い出させるノスタルジアな魅力を併せ持つ場所なのだ。
ジェットコースター好きにお勧め: 東武動物公園

スリル系アトラクションの数は決して多くないにも関わらず、東武動物園は世界中のジェットコースター狂を虜にしている。 1981 年に東武鉄道によって建設された東武動物公園は、530,000 平方メートルという敷地内に動物園、ウォーターパーク、遊園地を有する総合アミューズメントパークだ。 全 38 種類あるアトラクションの 1 つ、「カワセミ」と呼ばれる雨蛙色のジェットコースターは総工費 1 億 8,000 万円以上をかけて 2008 年に建設された。 これぞまさに人気の秘密。 一回転するスリル感は味わえないものの、そのハイスピードと空中浮遊時間、急旋回が入園者を虜にしている。 同所のアトラクションの中で比較的「穏やか」と言えるのが、39 メートルの高さを誇る国内でも数少ない木製コースターではないだろうか。 遊園地の外には、お馴染みの二足動物や四足動物を観察できる動物園が広がっている。ここでの注目は、3 匹のホワイトタイガーと蛍鑑賞空間の「ほたリウム」である。
アクセス: 東武動物公園駅下車
ウェブサイト: www.tobuzoo.com
電話: 04-8093-1200
インドアビーチで常夏気分: Water Adventure 東京サマーランド

東京から 1 時間。山間に位置する東京サマーランドは日本一人気のあるウォーターパーク。 2009 年には 920,000 人以上が訪れた同パークでは、夏のある期間になると極端に集客数がアップする。 このとてつもなく忙しい日を捉えた映像が Youtube に投稿されているのだが、ウェーブプールに見えるのは「水」ではなくプカプカと浮かぶ人、人、人。 温度管理された屋内型巨大プール「アドベンチャードーム」の人工ビーチもデッキチェアでいっぱい。 全長 650 メートルのプールを浮き輪に乗って楽しめる屋外プールや比較的新しい 2 種類のウォータースライダー「タワーズロック」がお勧め。 スリル系アトラクションはここではあまり人気がないようだが、「トルネード」と呼ばれる予想外に激しく揺れるジェットコースターはそこそこ集客を得ているようである。
アクセス: サマーランドへは京王線京王八王子駅からバスに乗り終点まで。
ウェブサイト:www.summerland.co.jp/english
電話: 0425-58-6511
日本最古のテーマパーク: 浅草花やしき

江戸末期の 1853 年に植木商、森田六三郎氏によって開設された浅草花やしきは日本最古のテーマパークである。 現在、玩具メーカー、ナムコにより運営されている同パークは、かつて同エリアが東京の犯罪組織の本部として名を馳せていた頃からある商店やレストランと、浅草観音寺との間にある小さな一角で営業している。 現在、この小さな園内には様々な乗り物やアトラクションが存在しており、「ファンタジー & メルヘン」、「ミステリアス & パニック」、「スピード & スリル」と 3 つのエリアに分けられている。 浅草花やしきの注目アトラクションと言えば、高さ 60 メートルのゴンドラ型アトラクション「Bee タワー」や世界最古のスチール製のレールを持つジェットコースターであろう。 年間 550,000 人が訪れ0同パークの広報担当者、マツシタさんは来園者の大半は地元住人であるものの、集客数は上昇傾向にあると説明しながら、 「歴史や伝統息づく浅草に位置する浅草花やしきは、一般的なアトラクションパークから伝統ある日本のエンターテイメントパークにスタイルを変化させようと図っています。テーマパークの主たる目的は、来場者に非日常的空間を提供することです。エンターテイメント志向を兼ね備えた都市開発が進むなか、東京自体が巨大テーマパークと化しており、テーマパーク業界は決して楽観的に将来を見据えることは出来ません。人々の記憶に残るテーマパークになるよう個性を発揮していかなければならないでしょう。 大人になっても思い出に残るテーマパークになることが出来れば、彼らが大人になり、家庭を築いたとき、もう一度子供と一緒に訪れてもらうことが出来るのです。(原文英語)」と話してくれた。
子供が夢中になること間違いなしの花やしきの問題は、いくつかのアトラクションの座席が大人には小さすぎるということだ。
アクセス: 東京メトロ銀座線で浅草駅下車
ウェブサイト: www.hanayashiki.net
電話: 03-3842-8780
ペダル型コースターや人工池で釣りを楽しむ: 那須ハイランドパーク

那須の活火山、茶臼岳の南側に位置する那須ハイランドパーク。同所の注目アトラクションと言えば、ペダル型コースター、魚釣りが出来る人工池、カラフルなジェットコースターだろう。 園内の真っ白な色合いに青、緑、黄色、紫といった色彩が対照的。 まるで、精神病を煩うスイス人モダニストによって描かれたかのような色調だ。 全部で 9 つのコースターがある同パークには、日本のコースターメーカー、明昌が手掛けたコースターが多く稼動している。垂直落下により無重力が体験できる「ビッグバーン」がお勧めだ。 レゴ展など子供でも楽しめる展示会も満載。 人工池で釣りを楽しんだ後は、釣った魚を近くのバーベキューで料理することが可能。
アクセス: JR 東北本線にて黒磯駅下車。東野バス「那須ハイランドパーク」行き
ウェブサイト: http://nasuhai.co.jp
電話: 02-8778-81150
Hello Kittyのサイケなギフトショップテーマパーク サンリオピューロランド

東京都多摩市の中心地に位置するサンリオピューロランドは、 36 年間活躍し続けている Hello Kitty ことキティちゃんがメインのテーマパーク。キティちゃんと言えば、既に 15,000 種類以上もの商品をがある人気キャラクターである。このテーマパークは4階建ての建物で、広さは 49,000 平方メートル、 様々な物で埋め尽くされている。 なかでも注目なのが実物大サイズのキティちゃんのお家だ。 あらゆる部屋の家具はキティちゃんの形をしており、まさにキティ尽くし。 サンリオキャラクターのボートライドはさておき、ショーの多くは一日中公演されているプロのダンサーとサンリオキャラクターのパフォーマンスが中心である。 ピューロランドではギフトショップもメインアトラクションの 1 つ。パステルカラーとフェイクファーに彩られた夢の空間に心が解きほぐされ過ぎてお金を使い果たしてしまわないように注意しよう。
アクセス: 京王多摩センター駅下車。
ウェブサイト:www.puroland.co.jp
電話: 042-339-1111
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