真言密教加持の極致である護摩(海外ではHoma)は、災厄を焼き払う儀式である。 火には浄化の作用があると信じられているのがその理由だ。 護摩祈願は一年を通じて寺で行われてはいるが、より壮大なスケールで御護摩を体感したいという人は、毎年 3 月の第 2 日曜日に行われる高尾山火渡り祭をお勧めする。 点火前に修験者が行う数々の準備高尾山口駅から徒歩でアクセスできるこ薬王院祈祷殿広場には、聖なる壇木が組み上げられる。 神々しい香りを放つ柴燈護摩壇は大祭にふさわしく、巨大である。 ここに、速いスピードで唱えられる読経の声とともに大勢の修験者が現れるのだ。 修験者が護摩壇に到着するやいなや、さまざまな儀式が行われる。 まずは火切加持。一人の行者が火打ち石で道場内、行者の不浄を象徴的に「焼く」。 次に神斧。柴燈護摩の壇木を「切り出す」。 寶弓(ほうきゅう)。四方に矢を打ち、魔が外から入り込まないよう結界を張る。 熱湯に浸した竹の枝で上半身を叩いて清める湯加持には、仰天してしまう人も多いだろう。このように様々な儀式が行われる。 点火、そして火渡り護摩壇に火がつけられ、大きな声で般若心経が唱えられる。 紅蓮の炎はあたかも生きているかのごとく、天空へ一気に舞い上る。 熱波が襲ってくるなか、修験者達は個人の願いが書かれた護摩木の束を炎の中へ投げ込み始めるのだ。 護摩木は日本語だけでなく、英語、韓国語、中国語版もあるようだ。 護摩木が煤となったころ、火渡りが始まる。この火渡りには誰もが参加することができる。功徳をいただこうと靴や靴下を脱ぎ、何百人もの参拝者が列を成して順番が来るのを待つのだ。 渡火の先きには高尾山のご本尊、飯縄大権現さまがいらっしゃる。 仏教徒である/無いに関わらず、火渡りに参加すれば貴方もこの儀式の一部。 合掌・黙礼して敬意を払い、一年の所願成就を真摯に祈ろう。 来る 13 日の日曜日、2011 年の火渡り祭りが行われる。所願成就を祈りに高尾山へ足を運んでみてはいかが?
詳細: 高尾山火渡り祭: www.takaosan.or.jp/hiwatari |
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