車よりもやっぱり自転車!
週末自動車の侵入が禁止された皇居周辺を自転車で疾走。静かな裏通りにある比較的平らな川沿いの道が続く東京は、サイクリングには持ってこい大都市では世界一。特に春雨やジメジメとした夏を迎える前の冷たい冬の間は、サイクリングにぴったりの季節である。
都内で 2 千万台が走行していると言われるママチャリは東京の確固たる特徴の 1 つであり、その多くが自宅から駅までの移動用に利用されている。
さらに、多くの都民は頑丈なマウンテンバイクやスマートな競輪用自転車に乗れば、1 時間から 2 時間ほどで都内を自在に移動できることに徐々に気付き始めているようだ。 自転車であれば、出発地から目的地まで直接行けてしまえるため、電車やバスよりも時間がかからないことがほとんどだ。

カラフルロード
「都内を探索する最高の方法です。(原文英語)」と地元のロックバンドSunset Driveのリーダーで教師でもある Alastair Rogers さんが話す。過去 2 年間で都内を 3 万キロメートルほど走行したと話す Rogers さんは、毎日約 40 キロメートルのサイクリングを欠かさない。
「階段を上り下りして満員の電車を待つよりも、ずっとリフレッシュできます。」と Rogers さんは話す。
西洋スタイルの自転車レーンや自転車活動家は珍しいものの、都内にはカラフルなペイントの施された舗装道が広がっている。
サイクリングをするサイクラーが多いこともあり、東京は車社会の北アメリカより安全なうえ、バンコクや香港、北京に加え、大気汚染が少ないことも魅力だ。
加えて、都内一円に広がる駐輪場は 1 日 100 円ほど。1 ヶ月 25,000 円を支払い会社周辺の駐車場を借りることを考えると、安全かつお得なのである。

コンクリート世界の裏側
混雑した駅や地下迷路のようなコンクリート環境で気分が悪くなってしまう人にとって、閉所感を感じさせないサイクリングは禅のような存在だ。おまけに都内の地形や昔ながらの特徴にも詳しくなってしまうのだ。
秋の風情が通りを覆い始める頃、木々は過ぎ行く年を祝うかのごとく赤や金色に色付きながらとっておきのワインのような姿を見せ始める。
タクシー運転手よりも東京に詳しいサイクリング愛好家の多くは、湾岸や風の気持ちよい川、静かな山間へと辿り着く東京の河川や用水路、線路沿いの裏道伝いに経路を定めることを勧めている。
都市ルート

1. 世田谷や目黒から多摩川及び羽田方面へ
お勧めルートはまさに住居をかまえている場所次第。 例えば、世田谷や目黒区からであれば、世田谷、駒沢、目黒、仲原の大通り付近の裏道や呑川に沿って進めば、多摩川沿いのサイクリング道へと行き当たる。羽田空港から奥多摩山に通じる全長約 50 キロメートルの多摩川は、東京と神奈川の県境を流れている。
2. 早稲田東部から井の頭公園方面、または西早稲田から荒川方面
早稲田方面から水路を辿れば、新宿西エリアから中野を通り、井の頭公園を抜け、さらに遠くへと進んでいけることだろう。
市の中心から東に向かって流れる神田川は、 ネオン輝く高速道路から四ツ谷駅、東京ドーム、秋葉原を流れ、隅田川そして荒川へと合流する。ちなみに荒川は潮風が吹く葛西公園から埼玉の水田へと向かって流れている。

小さな子どものいるご家庭は、千駄ヶ谷国際サッカースタジアム付近の円周ルートがお勧め。自動車走行が禁止となる日曜日に足を運んで、補助輪自転車の練習をしてみてはいかがだろう。
3. 渋谷から武道館方面
渋谷駅から起伏の多い六本木通りを抜け国会議事堂前に向かい、
そこから皇居を取り囲む内堀通りへと向かう。ちなみに同通りは日曜日の午後 3 時まで自動車侵入不可エリアとなっている。
皇居の北側にある北の丸公園は、黄色からオレンジ、燃えるような赤から紫へと紅葉するもみじの様子を眺めるのに最適。ちなみに園内には、The Beatles や Cheap Trick がコンサートを行ったことでも知られる日本武道館が建っている。

中目黒エリアから出発する場合、桜並木の続く目黒川がゲートシティ大崎や品川方面周辺のベネチア風運河へと流れ出ている。
山手通りに立ち並ぶコンクリートビル街を通り過ぎ、JAL と JTB ビルの間に架かる橋を右に曲がれば、羽田空港を見渡せる風の強い東京湾岸へと続いている。
橋に行き当たる前に左に曲がるルートはさらにお勧め。レインボーブリッジの高架下を走る天王洲アイル道路に沿って進めば、艀や赤色の提灯を垂らした小さな船が眺められる素敵な公園が位置している。ちなみにレインボーブリッジはサイクリングや歩行者禁止だ。
浜離宮恩賜庭園と築地市場を通り過ぎ、晴美通りで旧歌舞伎座の近くを右手に曲がれば、人工埋立地お台場へと続く橋が架かり、海辺の散歩道や未来的な会議場、潮風を感じることができるだろう。
これ以上ペダルをこげないほどに疲れきってしまったら、680 円でお台場から浜松町駅付近の港までフェリーで移動しよう。それから大門寺を通り抜け東京タワーを目指してこげば六本木、渋谷、新宿その他色んなところに行き着くことができるのである。

レンタルオプション
初心者や観光客の場合、二重橋前駅付近で自転車をレンタルし、日曜日の皇居周辺をサイクリングするも良し、子どもたちが落ち葉の絨毯で遊びまわるサイケデリックな森が広がる代々木公園の北端で好きな日にサイクリングを楽しむのも良いだろう。
安い中国製から高級なヨーロッパブランドまで販売している東急ハンズや何千軒とある小さな自転車屋に足を運べば簡単に自転車が手に入る。ちなみにシマノのブレーキやその他のギヤは日本製であることが多い。
油まみれの手をした修理屋も、都内の至るところにひっそりと潜んでいるほか、区役所では通常、詳細ロードマップが無料で配布されている。





