東京で無料ライブを楽しみたい? そんな時は街に繰り出してみよう。老いも若きもお金ではなく、音楽を聴いてもらうためにストリートライブを行っている。 東京の街は都会にありがちな騒々しさに加え、交通騒音、ショップやカーステレオから鳴り響く音楽、選挙運動車から聞こえる演説で溢れている。ストリートミュージシャンたちはこれら騒音に負けじと、他のストリートミュージシャンと競い合うかのように自身の音楽を街中に響かせる。自分の曲を世に送り出そうと CD を販売するミュージシャンもいれば、単にスキルを磨くために演奏するミュージシャンもいる。
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「現在、選挙期間中ということもあり、通りはいつも以上に騒がしくなっています。それで何とはなしに出来るだけ静かに音楽を演奏してみたのです。 人々に聴いてもらおうとやたらと大声を張り上げるよりも、静かに歌ったほうが人の興味をそそるみたいですね。」と荒木さんが話す。
一般的にストリートライブと言うと、ソロでアコースティックギターを弾きながら J ポップバラードを歌っているパターンを思い浮かべるが、実際はそれだけではない。マリンバを奏でる人もいればソロドラマーもいる。ポップアイドルを目指すミュージシャンが、実際にステージで使っているロックミュージックやパンクミュージックを録音し、スケールダウンして歌う場合もある。 ストリートミュージシャンは、アンプからマイク、マイクスタンド、音響機器、ミキサーといった音楽機材は全て自前だ。ソロのシンガーソングライターの場合、楽器を除きベーシックな音楽機材だけでも高くて 40,000 円ほど。
もちろん音楽機材以外にも、多くのミュージシャンは横断幕やビラ、看板を作り人目を引こうと励んでいる。販売用の CD を無料で配ることだってあるくらいだ。結局のところ、人々の関心を集めファンを増やしていくのがストリートライブの狙いだ。

新たなファンを見つける
「通りを行きかう様々な人に自分の音楽を聞いてもらえることがストリートライブの魅力ですね。ライブハウスだと、もともと自分の音楽を聴きに来てくれているお客さんだったり、他のミュージシャンを聴きに来ているついでだったりでどうしても偏りが出てしまいます。逆に、ストリートライブは新しいファンを増やすには持って来いですね。ストリートライブ中に興味を持ってくれた方が実際にライブハウスまで足を運んでくれることもあります。(原文英語)」と毎日欠かさずストリートライブを行っているソロアーティストの松本耕平さんが話してくれた。
さて、ストリートライブを楽しむには、新宿駅東口前のスタジオアルタの向かいや新宿駅南東口にある Gap 側の広場、代々木公園を通っている都道 413 号線の歩道、東京スクールオブミュージック前の道、池袋駅東口、高田馬場駅前、秋葉原駅のバスターミナル、下北沢駅南口側の高架下、渋谷マークシティとハチ公前広場のスクランブル交差点、上野公園内の静かな散歩道沿いがお勧めだ。
「ここ上野公園でストリートライブをしていると、観光客が非常に多いので地元、茨城県で演奏しているのと全く違う気分になります。外国人の前で演奏するのはすごく新鮮です。 たとえ歌詞が分からなくても、音楽で繋がっているのですよ。まさに音楽に国境はなし!だと思いませんか?(原文英語)」とアコースティックポップデュオ Hirokaze のしいちゃんが話してくれた。
商売として成り立つ東京のライブハウスと違い、ストリートライブ独自の自発性がアーティスティックで自由な雰囲気を与え、気ままな音楽の楽しさを生み出しているのだろう。 「公共で演奏する許可を得ているのかと訊いてくる人もたまにいますが、注意されたって気にしません。 取り合えず誤って、また演奏すれば良いだけですから!」としいちゃんは笑った。
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