日本屈指のトイコレクターにインタビュー
25 年以上にも渡り集め続けた 2,000 体以上のアイテムを初めて展示した、東京屈指のトイコレクターの 1 人、齋藤和典氏にインタビュー。
By Matt Alt 5 July, 2010一見したところでは普通のサラリーマンといった風貌の齋藤和典氏。 ところが齋藤氏は、実は何百体ものおもちゃを所有する日本屈指のキャラクタートイ(日本のテレビ番組、漫画、映画のヒーローや怪獣玩具)のトップコレクターの 1 人なのだ。 齋藤氏のコレクションは、ウルトラマンやゴジラといった往年の人気キャラクターから、ビッグサイズフィギュア、未来型スペースクラフトまで幅広い。 「たかだか子供用」と言うことなかれ。玩具ファンにとっては、人形や版画などの伝統品同様、日本の文化財と呼ぶべきお宝級の品々なのである。
齋藤氏が所有するレアアイテムの数々は、2010 年 7 月 11 日まで横浜人形の家にて開催中の『昭和のヒーロー・怪獣おもちゃ展』で展示されている。 同展のように、大量のキャラクタートイが一堂に会するというのは非常に珍しく、筆者は齋藤氏に直接話を伺うべく同イベントを訪れた。
CNNGo:(以下、原文英語) 本当に素晴らしいですね。 ここに展示されているコレクションについて簡単にご紹介いただけますか?
齋藤和典氏:(以下、敬称略) 1960 年代から 1970 年代に日本のテレビ番組に登場した特撮・アニメものの当時の玩具コレクションです。 30 代から 40 代の方なら、皆さん馴染みの、たとえば幼稚園で小学校で遊んでいたようなヒーロー・怪獣のキャラクターの玩具展ですね。CNNGo: いつからコレクションを始められたのですか?
齋藤: 大学卒業後に働き始め、 2 年ほどした頃からですね。 25 年前です。こどもの頃に憧れたおもちゃがレア化、コレクターショップが出るような記事が「ポパイ」という雑誌に出ていたのです。下北沢にそういうショップあって、近いから行ってみようと思っていたら現在にたどったということです。(笑)
CNNGo: つまり、ここに展示されているコレクションは、ご自身が子供の頃から所有していたおもちゃではないのですね。
齋藤: はい。大人になってから集め始めたものばかりです! もともとはこのようなアニメや特撮の番組が大好きでした。 私自身、特撮・アニメヒーロー黄金時代に子供の頃を過ごしたけれど、 当時はそういったおもちゃよりもプラモデルの方が好きでした。 それから数年後大人になってから、下北沢にあるショップへ行き、今に至ります。 (笑)
CNNGo: おもちゃの魅力とは何ですか? 人々をここまで引きつけるパワーとは何だと思われますか?
齋藤: キャラクタートイは、激動の時代に登場しています。 戦後の苦しい時代に登場したこれらのおもちゃは、ある意味では、その時代を生き抜いた日本の強さの反映でもあるのです。 経済面だけでなく文化面でも日本は著しく成長を遂げ、子供番組などポップカルチャーが普及した時代です。 つまり、アニメや特撮テレビ番組の表現力やテクノロジーが飛躍的に成長した時代が生み出した玩具なんですね。 ですから、キャラクタートイの強さの原動力は、それを生んだ時代の強さだなのだと思います。
CNNGo: 展示コレクションの中でお気に入りのものを 1 つ挙げてください。

CNNGo: 予定通りにはならなかったということですね(笑)。 ここには何体のコレクションが展示されていますか?
齋藤: 約 2,000 体です。 これは、私の昭和時代(1989 年以前)コレクションの 99% に当たります。 平成時代(1989 年以降)のおもちゃを集めたコレクションもあり、こちらは家に保存しています。CNNGo: 普段はどういったお仕事をされていますか? やはり、玩具メーカーやアニメ業界にお勤めですか?
齋藤: 全く関係ないです。 広告代理店のシニア•エグゼクティブ•ディレクターとして、 広告の企画、制作に携わっています。だから 玩具をコレクトするのは癒しです。究極の癒しです。(笑)CNNGo: ここには 2,000 体ものコレクションが展示されているのですね。 ご自身満足されていますか? コレクションは完成したのでしょうか。
齋藤: いいえ、まだまだです。 問題は、コレクションを完結させるのに必要な玩具がなかなか手に入らないことです。 レア中のレア物商品なのですから。CNNGo: 広告代理店のディレクターをされていても、これほどのコレクションを買い集めるのは難しいと思うのですか・・・。
齋藤: 今なら、私もこのようなおもちゃを買うことはできません! 私のコレクショのほとんどは 1980 年代後半から 1990 年代初期に購入したものです。当時は今より随分と安かったのですよ。 早い段階で手に入れていたので運が良かったのだと思います。 今始めようとしたら、できなかったでしょうね。CNNGo: 普段はコレクションをどこに保管されているのですか?
齋藤: 私の家です。 ディスプレイできるものはしていますが、家が狭いですのでほとんどのコレクションはしまっておかなければなりません。飾れるものは飾って楽しんでますけど。CNNGo: 少し個人的な質問になりますが、ご家族はコレクションについてどのように思われていますか?
齋藤: 家族は普通に接しています。 (笑)
CNNGo: 反対されたことは?
齋藤: 全くありません。 とは言うものの結婚前に、コレクトし続けるよ、という唯一の条件を出しました。それに対して彼女がにっこりと「いいわよ」といわれて、「この人だ!」と思いました。(笑)
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