Hooters が東京上陸!東京の Hooters が伝えたいこと
鮮やかなオレンジ色が目に付くお店。ファン待望のHooters Tokyoが 10 月 25 日、遂に日本に上陸した。 Hooters と言えば、自社の顧問弁護士にまで「breastaurant(breast:胸+ reastaurant:レストラン)」と表現されるセクシーさが売りのチェーンレストランだ。
さらに Hooters に付き物なのが、「胸」と「ビール」。この期待なしに Hooters に足を運ぶなど、どだい無理な話なのである

現実離れ?
日本初となるフーターズガールの講習会。それを見に赤坂にオープンしたばかりの Hooters に足を運べば、思わず目を見張ってしまう人もいることだろう。
50 人の女性が講習中の店内は、ディスカウントショップにある安っぽいディスプレイが飾られたセクシーテーマパークのよう。セクシーなコスチュームを身にまとった女性店員の姿は、肉食系男性は堪らないハズなのだが、どういうわけか現実離れしている。
日本と言えば、スナック、キャバクラ、ホステスバー、ソープなど、程度の差こそあれ女性を売り物にしたビジネスが犇く水商売大国だ。
そんな日本への Hooters 出店は正しい選択だったのだろうか?
「単に男性が女性とのひと時を楽しみに足を運ぶバーになろうとは思っていません。(原文英語)」と Hooters Tokyo のマネージャー Mark Imacho さんが話す。 「我々が目指すのは、素晴らしいパーソナリティーを持った女性店員が接客し、男性だけでなく家族連れで楽しめるレストランなのです。」
なるほど。

とは言うものの、東急ハンズのハロウィーンセクションを思わせる鮮やかなオレンジ色の店内に飾られた写真やポスター、その他のアイテムを見渡すとちょっと話は違っている。
フレームに収めされた写真には、ビキニを着た女性が楽しげに有名人と写っているし、ユニフォームの T シャツには「delightfully tacky, yet unrefined」と書かれている。さらに、「Hooters: best breast and wings in town」といった何だか意味深な標識まで飾られているのだ。
日本女性の表現方法
微妙なエロチックさがいかがわしさを添える Hooters について、 Imacho さんは男女平等と自信を持って言えるようになるにはまだまだ時間がかかると話す。 「ここでも性差別が存在しているのは確かです。」と、赤坂にある Hooters Tokyo にいる 6 人のマネージャーの 1 人 Imacho さんは話す。
「そういった部分を強調したくはないのですが、なかなか難しいのが現実です。 同店に来店されるお客様のほとんどがウェイトスタッフ目当てであるというのも事実ですね。 けれど、こういった現実をあからさまに否定したくはありません。加えて、アメリカ人女性ほど外向的でない日本女性について言えば、こういった店の形態は自分自身を表現できる場となりえるのではないでしょうか。」

何ともシュールな意見の気もするのだが、フーターズガールの 1 人、サラさんことアダチ・カナコさん(25 歳)に言わせると、Hooters に入社を決めた強い思いがあったのだそう。 ちなみに、金銭的に困っていたとか、仕事が見つからなかったというわけではない。
「もともと全日空のグランドスタッフとして、チケットの取り扱いやアナウンス業務に携わっていました。 もう何年も前から Hooters のファンだったのですが、当時日本には店舗がありませんでした。 フーターズガールは健康的でハツラツとしたイメージがあり、ずっと Hooters で働きたいと思っていました。」
「フーターズガールは人々をハッピーにできる仕事だと思います。他のレストランとは違いますね。 それに、人々を幸せにできれば、自分自身もうれしくなりますし。 客層の大半が男性であることは気になりません。」
平等性の欠如
Imacho さん曰く、フーターズガールの面接は「胸ありき」ではないのだそう。 「面接で女性に話すのは、給与形態と同社の制服を着ることに戸惑いはないかと言うことですね。」
「加えて、皆さん何に興味を惹かれたのかがはっきりしているので、『なぜ Hooters に入社を希望されるのですか?』という質問を大概しています。ほとんどの場合、アメリカの店舗を訪れて興味を持たれたと返答される方が多いですね。 つまり、アメリカの Hooters で日本女性が楽しめたのであれば、同じことを日本で出来ないはずがないのです。」と Imacho さん続けた。
同レストランの特性は日本にぴったりなのかもしれない。 中国、フィリピン、ドミニカ共和国など世界 28 ヶ国に店舗を広げる Hooters のうち、グアテマラと韓国の 2 国は、世界経済フォーラムが発表した最新の Global Gender Gap Index において下位にランクインしている。 ちなみに日本は 94 位である。

Not キャバクラ
世界的なイメージにも関わらず、Hooters Tokyo はあくまで我が道を行く姿勢のようである。 「私たちのライバルは Hard Rock Cafe や TGI Fridays といったレストランなのです。
Hooters はキャバクラではありませんし、そういった女性を雇いたいとも思いません。」と Imacho さんは声に力をこめる。
「サービス精神と楽しさ、現実とは一味違う空間を味わっていただきたいと思っています。それから、日本ではセクシーなHooters のイメージを全面に押し出したくありません。」
1 年に 1 ヶ店の出店計画に加え、現在、性差別に対する反感がほとんど挙がっていないことを考えると、 Hooters は日本に定着していくのではないだろうか。
「たくさんの人々が Hooters の開店を心待ちにしていました。 これまで特に問題にぶち当たったことはありません。」と話す Imacho さんの言葉からもその未来が窺い知れる。




