映画関係者の溜まり場
Golden Gai looks like this overexposed photo in our imagination, but is generally dark and ragged. (Photo by Flickr user yuri_koval) 新宿ゴールデン街 には沢山の「顔」がある。戦後復興期の名残や、画一化が進む大都市におけるボヘミアン達の楽園、あるいは外国人向けガイドブックの定番観光地など、人によって思い起こすイメージは様々だ。
いずれにせよ、このユニークな飲み屋街は、ほとんど必ず人々の間で話題になる。 ゴールデン街には 200 店以上もの小さな飲み屋がひしめき合っているが、飲み屋とそのオーナーが頻繁に変わるため、正確な店舗数は定かでない。
しかし、近隣の思い出横丁と比べると、ゴールデン街には、昔ながらの独特の雰囲気が今もより強く残っている。 ここに軒を連ねる小さな飲み屋の多くが、作家や音楽家、特に映画業界者に愛されている。 また、ここは、東京を訪れる海外有名人御用達の場所でもある。
ゴールデン街と邦画
ゴールデン街の壁や店のドアに張り巡らされた数多くの映画ポスターが、この場所と映画業界との深い繋がりを物語る。 俳優、脚本家、プロデューサー、ディレクターなどの業界関係者、ハードコアの映画マニアたちが、ここの飲み屋に集う。
ゴールデン街と映画業界との繋がりは、もともと売春街であったこの地域が飲み屋街として生まれ変わった 1960 年代にさかのぼる。&&&&
「ゴールデン街の飲み屋には、今でも日本の映画業界に携わる人々が集まる場所があります。ベテランの方から若い監督さんまで、たくさんの方がいらっしゃるんですよ。(原文英語)。」 と松竹アニメプロデューサーの寺西史氏は話す。寺西氏は、グランプリを受賞したアニメ作品、 『カフカ田舎医者』 や 、『戦国 BASARA 』を手がけた。
「ゴールデン街には、人と人との繋がりが深く根付いていると思います。それが、業界の人々を魅了するのではないでしょうか。」 と寺西氏は語った。
La Jette: 小津、コッポラ、タランティーノ監督も絶賛
名作、『東京物語』の映画監督小津安二郎氏は酒豪であったことでも有名で、晩年は頻繁にゴールデン街に足を運んでいたという。 カルト映画監督ヴィム・ヴェンダーズ氏は、小津安二郎について深く知るために東京を訪れた際、La Jette(新宿区歌舞伎町 1-1-8 、 電話: 03-3208-9645 、www.lajette.net)で『東京画』 というドキュメンタリー映画のシーンをいくつか撮影している。
このバーの名前は、フランス人映画監督クリス・マイケル氏の短編映画 La Jette(ラ・ジュテ)にちなんで付けられている。マイケル監督はもちろん、フランシス・フォード・コッポラ監督、クエンティン・タランティーノ監督もこのバーを訪れている。
ゴールデン街エチケット 101
Le Jette は初心者でも比較的入りやすい(フランス語と英語を話すスタッフに感謝) が、ゴールデン街は、「一見さん」お断りの飲み屋が多いことで有名である。 この記事を書くため、ある人にエンターテイメント業界の人がよく行く飲み屋はどこかと尋ねたところ、 「ちょっと思い出せない」 とはぐらかされてしまった。 さらに、他人には行きつけの飲み屋を教えたくないとはっきり答えた人もいる。&&&
ゴールデン街の小さな飲み屋へ大勢で繰り出す前に覚えておきたいのは、常連客はすでに何年もの間同じ席で毎晩を過ごしており、店のオーナーもそれを好むということだ。 常連客の席は取らないでおこう。
大抵の場合、歓迎する客とそうでない客に対するバーテンダーの態度が明らかに違うため、 自分が店に入るべきかどうか判断することは難しくない。 また、思い出横丁と違い、ゴールデン街ではほとんどの飲み屋が入店料を課すため、残念ながら飲み代は安くつかない。




