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Craftheads: 米国地ビールバー in 渋谷

Craftheads: 米国地ビールバー in 渋谷

東京で首位を誇る第 1ビールバーのオーナーが、優れたビールの普及と発砲酒の弊害について思いを語る
CraftheadsKoji takes pride in his extensive collection of brewer-specific tap handles, an art lost on most Japanese barkeeps.

渋谷のファッション・エリアの奥深く、ブティックの地下に位置する「Extreme Beer and Bourbon」バーCraftheadsは、地ビール愛好家では必須のバーとして瞬く間に評判が広がった。

オーナー兼経営者である野村浩二氏に、ビールに対する個人観を尋ねてみた。

CNNGo: Craftheads は地ビールのお店ですよね。 地ビールとは正確にはどのようなビールを指すのですか? 「普通の」ビールとの違いは何ですか?

野村浩二氏(以下敬称略): 地ビールは通常、小規模のメーカーが製造するいわゆる自家醸造のビールであり、一般には「玄人のためのビール」とされています。
地ビールが好きな人には、強いホップの風味や麦芽の持ち味を味わいたいという、アンハイザー・ブッシュやアサヒのような黄色い発砲性のビールには飽きてしまったという人が多いですね。

CNNGo: 本物のビールの普及は、米国と比べると日本は比較的動きが遅いようですが。 何か理由は考えられますか?

野村: 日本では少量の醸造が合法化されてから、確かまだ 15 年しか経っていないと思います。 それ以前は、タンクの最低限度量が醸造業務に義務付けられていたため、製造免許は、事実上キリン、アサヒ、サッポロなどの大手メーカーしか取得できませんでした。 そして、これは皆同意することなのですが、初期の地ビール醸造は、すべてが農村地方の自治体に後援されたものだったため、出足でもう躓いてしまったのです。 これらのいわゆる「地ビール」、つまり地元のビールは、観光客を農村に呼び寄せることが主眼であったので、品質にはあまり力を入れていませんでした。 良いビールを製造するための知識はなかったのに、免許を取得して醸造を始めてしまったわけです。 当時とは状況は変わりましたが、輸入品を含めても、自家醸造はまだ日本のビール売上げ全体の 1% 程度に過ぎません。 

CNNGo:

Craftheads
Craftheads proprietor Koji Nomura (AKA "Michael" to some of his Japanese patrons).
その理由は何だと思われますか?

野村: その答えがわかったら、私はすでに大金持ちになってますよ(笑)。 多分価格の問題でしょう。 コンビニではたったの 200 円で偽ビールこと発泡酒を買うことができますからね。 それから、味そのものも関係しているかもしれません。 日本の消費者は、地ビール特有のリッチで深い風味は好まないのかもしれませんね。 ですが、ビール・フェスティバルに毎年 3,000 人を超える人々が参加している事を考えると、日本の本物のビールの将来も明るい気がします。

CNNGo: 発泡酒について触れられましたが、 これらの代用ビールや、大豆のペプチドから作られるいわゆる「第三のビール」についてはどう思われますか?

野村: 日本の醸造社も、そういったビールを必ずしも望んで造ってるわけではないと思います。 単に、政府のアルコール飲料に対する課税に対応しようとしているだけだと思いますね。 こういった製品を売ることで売上げ量を上げ、株主の利益増加を試みているわけです。 個人的には、10 年以内にこの反動が来ると考えています。日本の大手醸造社は品質の高いビールを再び売り出すことになるでしょう。 利益幅そのものは良質のビールの方が高いので、醸造業者としても若者たちに安い代用ビールの味に慣れ過ぎてもらうのは困るわけです。そうなってきたら、本物の味に力を入れるに違いありません。

CNNGo: 野村さんご自身について訊かせて下さい。 地ビールに惹かれたきっかけは?

野村: 私は 10 年前、川崎でバーボン・バーを始めました。 その当時、東京にはたくさんのスコッチ・バーがありましたが、私はアメリカに行った経験があったので、ケンタッキー州に行ってバーボン蒸留所の人々に会い、独特なウィスキーを調達しました。 そうやって冒険している間に、素晴らしいビールに圧倒されたのです。 ニューヨークの DBAでHair of the Dogバーレーワインを試して以来、私の中でビールは永遠に変化しました。 5 年前のその運命の日から、私は地ビールの販売を始めました。 翌年にはオレゴンに行き、醸造者と直接話をしました。

CNNGo: 渋谷の Craftheads はいつオープンされましたか?

野村: 2009 年の 9 月です。 私は、地ビールやそれを取り巻く文化やコミュニティの評判を広めるためには、大きな街にお店を開く必要があると感じたのです。 祖父がかつて渋谷に住んでおり、私自身も渋谷で育ったので、この街での開店は自然な選択でした。

CNNGo:

Craftheads
Craftheads has a warm, inviting décor that would look at home on the streets of Seattle.
反響はいかがですか? やはり地ビールの良さを熟知したお客さんが多いのでしょうか?

野村: 今のところ、反響には満足していますね。 ご愛顧くださるお客様のお陰で、私は家賃を払うことができますしね(笑)! 大半が新しいお客さんですが、典型的な日本のビール・ファンの方は少ないです。 自分のビール哲学を強制することはしませんが、美味い IPA を吞んだお客さんのほとんどがその味のとりこになってしまいます。 80% はリピーターでしょう。

CNNGo: 宣伝は口コミが主ですか?

野村: はい。 ウェブサイト、ブログ、Twitter だけですが、 効果はあります。 私が知る限りでは、東京で Twitter を使うビアバーは当店が初めてです。地ビール文化はインターネットを通して広がっていくので、これは大切なことなのです。 アメリカでも、醸造者、ビール、バーなどの情報は、SNS を通じて多くの人に共有されていますしね。州外へ出ることはほとんどない地ビールにとっては、こういったツールが非常に頼りになります。 今は活動的なコミュニティがあり、情報がすぐに手に入るので、ニューヨークの住人がサンディエゴの素晴らしいビールを見つけて実際に試飲することが可能です。 東京での当店の取り組みを通して、そのようなコミュニティ感を再現することができたら嬉しいですね。 

CNNGo: 野村さんは、日本のライフスタイル雑誌『Lightning』への寄稿など、従来のメディアも使われていますね?

野村: はい、スポットライトを浴びるのはあまり好きではないのですが、地ビールの支持者として必要だと思っています。 『Lightning』は、日本人の感性にあつらえられたアメリカンポップ・カルチャーを主に取り扱っているため、私は自分のコラムでアメリカの地ビール文化を多くの人に紹介しようと思っています。

CNNGo: 最後に、CNNGo の読者へ一言頂けますか?

野村: 地ビールは、特に日本では安くはありませんが是非多くの方々に試して頂きたいと思います。 ビールは人々を必要とします。地ビールは、醸造者、販売者、そして吞む人の間に真のつながりを築いてくれるものです。 そして、忙しく働いた後の活気付けには、美味しい、ホップ豊かなエールほど良いものはありません!

Craftheads: 渋谷区神南 1-3-10 B1F、電話: 03-6416-9474、craftheads.jp、現金のみ、営業時間:(平日)午後 5 時~午前 12 時、(土曜)午後 3 時~午前 12 時、(日曜および祝日)午後 3 時~10 時、Twitter: twitter.com/craftheads

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