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タブー?タブーではない?世界の奇妙な慣習

タブー?タブーではない?世界の奇妙な慣習

女性の衣装を身に付けた牛飼いから、シカに乳を飲ますエコ部族、運のないバナナ結婚まで

Speedo のちっちゃな水着を身に付けたイタリア人男性がビーチでヨガのポーズをとっていたり、わんことのフレンチキスは OK だと思っている老人がいるなど、奇妙な行動をとる人は多い。  

その中には、ずば抜けて異様に映る行為も存在している。 そして、そんな行動が集まれば慣習へと変っていく。

親とはぐれたシカへの授乳から若者の乱交騒ぎまで、ここでは、世界のユニークな慣習をいくつかご紹介しよう。 

 

1. シカに乳をやるラジャスタンのビシュノイ族

ラジャスタンのビシュノイ族
ラジャスタンのビシュノイ族は世界最強の動物愛護者。
インドのビシュノイ族は、動物が神聖なものであると強く信じている。 そんな信仰からビシュノイ族の女性は、死なせてしまうくらいなら動物に授乳することだって厭わない。

ラジャスタンにあるタール砂漠の西方で細々と生活する農耕民族ビシュノイ族は、 15 世紀よりエコフレンドリーなヒンドゥー教の導師 Sri Jumbheshwar Bhagwan を信奉している。

そんな信仰から動植物を保護する観念が強く、焼けるような夏が来ると同地に生息するブラックバックやシカの喉を潤すべく井戸を掘ることで知られている。

温和な農耕民族とは異なり、密猟者を叩きのめすことでも有名なため、軽々しく手を出そうだなんて考えない方が身のためだ。

 

2. 毒を取り込むアマゾンの Satere-Mawe 族

Satere-Mawe 部族
枝編み手袋、OK。 凶暴アリ、OK。 マゾヒズム、OK。
ブラジル・アマゾンの支流に住む Satere-Mawe 族の少年たちには、男らしさを示すため、猛毒を持った弾丸アリが何百匹も入った手袋の中に両手を突っ込むという恐ろしい慣習がある。

手袋にアリを入れている間、アリたちはクロロフォルムを嗅がされ静かになっているものの、時折弾丸アリに噛まれることもある。一度噛まれれば、悶えるような痛みに数日間襲われることとなるのだ。

だが、この痛みこそ Satere-Mawe 族が欲しているもの。 事実、情熱的な踊りや歌が繰り広げられる Satere-Mawe 族の神話に基づく儀式では、アリの毒を注入することで、高い狩猟能力と病気を遠ざける免疫力が与えられると信じられている。


 

3. 自由愛なチャッティースガルの Deer Horn Muria 族

Deer Horn Muria 族
パーティーに夜な夜な遊べるとは、まさに若者の夢の世界。
インド中央部のチャッティースガル州の森に住むアミニストの Deer Horn Muria 族は、下半身と感情のこととなると非常に寛大。

何世紀も続く慣例 Ghotul を拠り所とする彼らの文化では、男女が共同生活する寮のような感じで、10 代の若者が部族の踊りや歌、伝承を学ぶ傍ら、夜な夜なセックスを楽しんでいる。

毎晩女の子は違う相手を探し、避妊薬として自家製の薬草酒を口にする。

薬草が効かなかった場合、当然のことながら、誰が父親かなど、分かるはずもないものの、村全体が自分達の子供として、赤ん坊を育ててくれる。これぞ まさに 「フリー」な世界。

 

4. ベトナムのルー族のお歯黒

ベトナムのルー族
お歯黒健康。
唇の境界が気になるという女性は、お歯黒を美しいとするベトナムの丘に住むルー族の女性に注目して頂きたい。 

樹脂と燃えかす、ネバネバとしたココナッツの皮に、鉄釘の粉を組み合わせれば、墨のような染料が出来上がる。

獰猛な野生動物と悪魔のみが真っ白な歯を持っていると信じられているので、こういった悪魔や動物に間違われることがないようお歯黒をつけるのであろう。

今日では、この風習は虫歯予防に効果があると考えられている。漆黒の微笑みは健康の証と言えるのだ。

 

5. インドネシアの人喰いコンバイ族

ニューギニアのコンバイ族
獲物を見つけニッコリ。
樹上生活をしながら、一見、穏やかな雰囲気を漂わせるコンバイ族。ただし、自分がお皿に盛られたいという願望がない限り、彼らの機嫌を損ねない方が賢明だ。

インドネシアのパプア州にある人里離れた熱帯雨林で生活するこの狩猟民族の男性たちの間では、未だに人喰いの慣習が残っている。

魔女であると疑われれば、骨槍で殺され、その後、儀式に則り食べられてしまうのだ。

そもそもコンバイ族が恐れる魔女(男性であることが常)は魂を奪うとされているため、身を守るために先に食べてしまわなければならないのである。

 

6. 腐敗崇拝のインドのアゴーリ族

アゴーリの男
死体の魅力という呪縛。
気が小さい方は、この項を飛ばして頂きたい。 ヒンドゥー教の破壊神シヴァを崇拝するインドのアゴーリ族以上に嫌悪感を抱かれる部族は他にそうないだろう。

排泄物を食べることで知られるアゴーリ族は、死や腐敗への関心が極めて高く、 頭蓋骨で飲み物を飲んだり、人肉を食べたり、墓地や火葬場から手に入れた人骨灰を自分の体に塗りたくったりしている。ちなみにアゴーリ族の間で、墓地や火葬場は「生地」と呼ばれている。

この異様な慣習はヒンドゥー教徒の間で非難されているものの、アゴーリ族は純潔と不純の間に区別はなく、彼らの不気味な慣習が啓蒙を加速させると信じている。

 

7. 牛飛びするエチオピアのハマル族

ハマル族の女性
数頭の牛を飛び越えなければ、女性には見向きもされない。
馬飛びは耳にしたことがあるかもしれないが、牛飛びはどうだろう?

エチオピアのオモ渓谷に住む数ある部族の 1 つであるハマル族は、家畜を大切に飼うだけでなく、それらを一列に並べ、その上を飛んでしまう。 ちなみに 1 回ではなく、4 回も。

髪を剃り、糞を身体に塗りつけるという儀式の後、牛飛びに見事成功したならば、嫁を貰い、自分の牛を飼える一人前の男になったということを部族内に証明したことになるのだ。

ちなみに若い女性達は、単に見守るだけでなく、団結と忠誠の証として、鞭打つように自分の身を捧げるのだそう。 愛とは痛みを伴うのだ。

 

8. 女性の衣装を身にまとうニジェールの Wodaabe 族の男達 

ボク達、綺麗?
世界中で誘惑するというの文化は今に始まったことではない。 女性は色目を使い、男性は闘志を燃やす。

ニジェール北部にする Wodaabe 族の間では、この男女の役割は見事真逆になっている。 雨季の後に開かれる Gerewol 祭りの間、Wodaabe 族の牛飼いたちは、美男コンテストでその美しさを競うのだ。

上等な衣装に身を包み、ジュエリーやフェイスペイント、羽飾りを身に付ければ、満足で自然に笑みがこぼれてしまう。そうして、目の肥えた若い女性の前で、目を交差させ、眉を上げ、魅力的に一瞥し、それから歯を見せて笑うのである。

見事優勝したならば、審査を務めた女性のなかの 1 人と熱い夜を堪能できることだろう。

 

9. バナナの木と結婚するインドのマングリク

マングリクのバナナの木。
結婚相手に相応しいバナナの木。
マングリクは、ヒンドゥー教のなかで占星術チャートの中で悪しとされる火星に位置している。

迷信を信じるのであれば、マングリクは破滅的な悪運をもたらしたり、不幸、離婚、別居に加え、若くして配偶者と死に別れるなど、結婚に伴う様々な苦難を暗示すると考えられている。

そのため、このような悪いカルマから逃れるため、実際に結婚する前に、バナナやボダイジュの木と結婚するという儀式が、長い伝統と共に息づいている。

こうすることで、すべての悪運が木の皮に移ると信じられているのだ。 後悔先に立たず、というし、貴方も用心してバナナの木とまずは結婚してみてはいかがだろう。

 

10. メガラヤで橋を築くカシ族

メガラヤのカシ族の木の橋
設置に25 年かかる有機橋。
優しく、キリスト教徒の多いカシ族は、インドの北西部の緑の多い渓谷の奥地で生活するモンクメールの血を引く部族である。そして彼らは、祖先と同じ昔ながらの方法で橋を築いている。

川岸に立つインドゴムノキの根で出来た橋は、まるでおとぎの世界のよう。まさに命ある有機橋だ。

世界中のどこにも存在せず、「中つ国」からやってきたようなその橋は、50 人の村人が一度に通ることができる。だが使用可能になるまで 25 年の月日を要するため、この生きた橋を作るには仏のように辛抱強い心も必要である。

さて、生きた橋のなかでも特に目を引くのは、カシ族自慢の 2 重橋。 現在 3 重橋が建設中との噂が流れている。