シンガポールがアジアでエキサイティングな都市だという点に異論を述べるのは良しとしない。
だが都市の喧騒からちょっと離れてみるのも悪くはないだろう。アクセスも簡単だ。ただ隣島に行く船に飛び乗ればいいだけのことである。
ウビン島

チャンギ近くの埠頭からたった15分来ただけなのに、ウビン島では、半世紀も昔にタイムスリップした気分になる。
桟橋から少しと奥まったところには古い木造建築の集落があり、ほがらかな笑い声が響く。 住宅開発公社のアパートなんぞ、車のライトやショッピングモール同様ここでは聞いたこともない。
ウビン島はシンガポールに残された数少ない未開発地域であり、都市計画とは無縁な、清々しく広大な土地が残されている。 使われなくなった石切り場はかつてシンガポールの主な花崗岩産地であった。
のんびりしたウビン島は、都会にちょっと疲れた人を優しく包んでくれる手近な田舎といえるだろう。 まがりくねった砂利道、剪定されていない森、人々が求めてやまない懐かしいスローライフを思い起こさせてくれる風景だ。
10キロ平方しかないウビンを廻るには、メインの桟橋近くにある店で自転車を借りると良い。
目を凝らして周囲の森を見てみよう。運が良ければ、野生動物を見つけることができる。野生のイノシシやサイ鳥、ネズミジカさえ生息しているという。
現地の食堂で一息つきながら陽が沈んでいく様子を眺めるのもよし、自転車でジャワを訪れるのもいいだろう。南東岸の湿地帯で自然のままの海岸特有の生態系が保たれている。
アクセス: チャンギ村のフェリーターミナル(ルロン ベクコング51)から、ウビン島桟橋まで木製のボムボートで15分 & 片道S$2.50
クス島とセントジョンズ島

これらの島が世界第2位の人口密度を誇る国の一部だなんて、にわかには信じ難い。
平日にクス島やセントジョンズ島を訪れると、あまりのひとけの無さに驚くだろう。
それもそのはず、これらの双子の島は、宗教的な聖地なのだ。特にクス島には人里離れた中国系のお寺があり、Da Bo Gong(大伯公)とGuan Yin(観音)が祭られている。マレーの3つのイスラム寺院もある。
実際、10月にもなると毎年恒例の巡礼がはじまり、押し寄せる敬虔な信者たちで島は溢れかえる。
それ以外の季節は、このシンガポールの孤島は魔法で眠ったかのように静かであり閑寂だ。 セントジョンズ島とクス島は、同じフェリールート上にあるため一度に訪れることができる。
ここには売店などないので弁当持参が鉄則だ。
マリーナ南埠頭を出発してから最初の停泊地までおよそ45分。セントジョンズ島で降りて、細かく白い砂浜で透明な水と遊び、数時間ほど一人きりの世界に浸ろう。
そして次に来たフェリーに乗り、古くからの崇拝の場、クス島に向かう。 水平線上、はるか遠くに小さくなったシンガポールのビル街を目にした時、絶海の孤島気分を味わえること請け合いだ。
アクセス: シンガポール アイランド クルーズ (islandcruise.com.sg)フェリーはマリーナ南埠頭(マリン コスタル ドライブ31)から出航し、セントジョンズ島とクス島に1日数回運行している。 これは単一航路なので、どちらかの島で船を降りたら次のフェリーが回ってくるまで、その島にいる以外選択肢はない。 往復S$15
バタム島

シンガポールの隣島にあるのは、ゴルフコースとゴージャスなリゾートだけではない。
同国の南の沖、たった20キロのところにあるバタム島は、リアウ諸島をはじめとしたインドネシアへの玄関口だ。 多国籍企業の名前が入った電化製品を大量生産する工場が並ぶ、活気ある工業地帯でもある。
しかし観光客にとって、バタムにはまた別の魅力がある。 シンガポールのタナ メラ フェリー ターミナルから1時間足らずでバタムに到着する(パスポートをお忘れなく!)。
上陸後、車をレンタルして南に向かおう。眺めを楽しみながらドライブしていくと、のどかな海辺のスポットを通り過ぎたあたりでバタム島のランドマーク、バレラン橋が見えてくる。
比較的新しい遺跡を見物するためガランで下車。インドシナ戦争の遺物ベトナム難民収容所跡地だ。いまはゴーストタウンになっていて、正直少し気味が悪い。
そこからそれほど遠くない場所に自然のままのメルー ビーチがある。間違いなくバタム島最高のビーチといえよう。 一日の残りの時間をここでゆっくり過ごすのも良い。しかし北上すると、セクパン地区にはバタムのもうひとつのお楽しみが待っている。贅沢なマッサージとスパ・トリートメントがリーズナブルな価格でうけられる。 お勧めは、パディスパ(tel +62 778 741 5135)での1~2時間の至福のマッサージである。
アクセス: シンガポールのハーバー フロント ターミナルl (マリタイムスクエア2)から、バタム島のセクパンとウォーター フロント シティターミナルへ向かう45分のフェリーは、ベタムファスト (www.batamfast.com)が定期的に運行。 往復料金大人S$34、子供S$31
ビンタン-タンジュン ピナン

バタム島のすぐ隣にあるこのインドネシアの島にはのんびりした町と美しいビーチがあり、観光の中心地となる十分な素質を備えている。
北のビンタンリゾートは、シンガポールからの週末のお出かけスポットとして有名ではあるが、その他の場はほとんど観光化されておらず、人込みに悩まされることはない。
インドネシアのリアルライフに少しでも触れたいなら、タナ メラ ターミナルからタンジュン ピナン行きのフェリーに乗船だ。
この地方都市は、島探検する格好の拠点となる。 現地のパダン料理店が供する伝統的なナシチャンプルのバッフェで腹ごしらえをしたら、まず東岸に向かおう。
ここまでくると、トリコラビーチやSumpatビーチなど、小さくて静かな砂浜に事欠かない。 ビーチを満喫したら西に戻り、ペンエンガット島の遺跡を探索しよう。タンジュン ピナンの沖合にあるこの島は、その昔マレー王国の首都であった。
シンガポールへと帰るフェリーに乗る前に、旅の締めくくりとしてムラユスクエアでシーフード三昧。
アクセス: タナメラ フェリーターミナル (タナ メラ フェリー ロード50)からタンジュン ピナンへは、ペンギン (www.penguin.com.sg)&とインドファルコン(www.indofalcon.com.sg)の2社が高速フェリー定期便がある。 時間はおよそ90分、往復料金S$50
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