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File no.9 幽霊屋敷 in 上海: Qiu 邸宅の亡霊

File no.9 幽霊屋敷 in 上海: Qiu 邸宅の亡霊

上海の建設作業地には、労働安全衛生規則違反よりも恐ろしいものが存在する
上海の幽霊屋敷丑三つ時に Qiu 邸宅の建設作業場に足を踏み入れる勇気はありますか?
暑い、暑い、夏がやってきた!スイカに風鈴、冷やし中華。 堪え難い猛暑のなか、なんとか涼しく過ごそうといろいろと試されている方も多いだろう。そんな貴方にCNNGoがお手伝い。「納涼」と切っても切れない怪談を、13(!)夜にわたってお届けする。日本だけでなく、上海、シンガポール、ムンバイ、バンコク、インドネシアからもウラメシヤ。13怪談が終わる8月13日の金曜日、貴方にも怪異が起こるかもしれない…

これは、夏になると必ず耳にする呪われた廃墟の話だ。有名なQiu 邸宅は、Shimen Yi Lu からほど近い Weihai Lu に位置している。

Yueyang 病院 で夜勤看護婦として働く Li Fei さんは、何かに噛まれたような傷を負った建設作業員を何度も手当てしている。にも関わらず、野生動物が捕獲されたという話はない。 傷を負った男性たちは恐怖に怯え、事故現場へ戻ることをかたくなに拒否したそうだ。

同年 8 月、今度は建設作業員が、ハンマー片手にマネージャーに襲い掛かったという事件が発生。地元ブログによると、後日この男性は、「トカゲに操られた」と主張していたそうである。 9 月には現場からほど近い Wujiang Lu の道外れに住む Ye 夫人は、建設用クレーンに竜が這っている姿を目撃したと証言。さらに Meadin.com では、同作業場から道を挟んだところに位置するFour Seasons Hotelの従業員が、動物霊の出現を恐れ夜間勤務をしたくないという不満さえ述べている。

長い間地元住民を恐怖のどん底へと突き落としているこの事件を、単なる「気にし過ぎ」で済ませてしまって良いのだろうか。この幽霊屋敷を「バカバカしい」と一蹴する前にもう少し知っていただきたいことがある。

上海幽霊屋敷に纏わる秘話

作業現場を囲む青色のビーニルシートの隙間を覗くと、荒廃したお城のような大豪邸が聳えているのがわかる。 これが噂の Qiu 邸宅だ。

Qiu 兄弟は、20 世紀に山東省から上海へ移住してきた出稼ぎ労働者。第一次世界大戦中の 1915 年、上海から逃げ出したドイツ人オーナが残した塗料で溢れる倉庫へとやって来た。 戦火が激しさを増すと港は封鎖、塗料の価格は瞬く間に高騰。これがきっかけで、Qiu 兄弟は大金持ちになった。

上海の成金やマフィアでさえも Qiu 兄弟の浪費振りに敵う者はいなかったらしい。 彼らはエデンの庭を彷彿とさせる広大な庭園を敷地内に構え、そこに瓜二つ の大邸宅を二つ建てた。

木蓮の森ではバーミーズタイガーがうろつき、ベランダでは孔雀が悠々とした姿を見せ、人工池ではワニが日向ぼっこを楽しむ。 正午になると 2 百羽の鳩が塔の天辺に聳える檻から毎日放たれ、 Love Lane (現、 Wujiang Lu )の Country Club 上空を覆いながら時を知らせてくれたと言われている。

消息を絶つ

そして、Qiu 兄弟の常軌を逸した浪費振りが頂点を迎えたとき、彼らは忽然と姿を消した。 その後の彼らの行方を知る者もいなければ、便りを耳にした者さえいない。庭の動物たちは売られてしまったか、もしくは飢えた上海人に食べられてしまったらしい。 エデンの園は荒地と化した。

2 つのQiu 邸宅のうち、 1 つは 1950 年代に取り壊されている。 そして今年、高層建築の計画地としても残りの邸宅の取り壊そうとしていた矢先、作業員がトカゲに憑かれるという事件が起きたのだ。

上海に残る数少ない幽霊屋敷の 1 つを取り壊そうとしたことで、最後の晩餐を楽しむかのように Qiu 兄弟の幽霊や動物たちの亡霊たちがあの世から舞い戻って来たのかもしれない。