香港映画界若手監督、ただ今暴走中
『光陽VSエイリアン』 共産主義ロボが新たなアクション ヒーローになる日は来るのか?まもなく開催される香港国際短編映画フェスティバル「フレッシュウエーブ 2011」へのエントリー作品はバカバカしくも面白い。
スリリングなところでいえば『光陽 VS エイリアン』という作品。巨大なエイリアンが香港を襲う。 そこへ中国の正義と忠誠の権化である巨大な「光陽さん」が助けに来て、はじめて世界は救われるのだ。
この作品を撮った25歳の監督梁仲文氏によると、その後の展開はどんどん滅茶苦茶になっていくという。
香港理工大学デジタル メディア科を卒業したての同氏は「はい、ばかばかしいです」と真顔で認める。 「でも私たちが目指しているのは、できる限りばかばかしく面白いものを創ることなんです。
香港人の心の中に入り込み、ちょっと遊んでみようというような。 こんな災難がふりかかったら、私たちは一体どうするか? もちろん、『じいじ(中国政府)』が助けに来てくれることを期待しますよね。 というわけで、コミュニスト ロボット『光陽さん』が登場するんです。」
フレッシュウエーブへの参加を決めたのは、映画制作にHK$40,000の補助金がでるからだと梁さんは言う。
香港シネマ界に新しい息吹を吹き込もうと、香港芸術発展局(ADC)が企画したフレッシュウエーブ2011は、参加作品に補助金を出す唯一の香港短編映画コンペだと言われている。

「新しい映画製作会社が業界で地歩を築く機会になると思います」と言うのは、ADCの映画・メディア アーツ グループの会長、ジョニー杜琪峰ディレクターだ。 「彼らの短編映画を世界に紹介し、願わくは香港映画界へ優れた才能を呼び寄せたいですね。」
コンペに参加した30の地元の映画製作会社は、一般と学生の2部門に分かれて争うが、10人の高名な監督のうちの1人がとして助言者として指導にあたる。 各映画会社は助言を糧に6カ月以内に映画を製作する。
「やりたい放題やれ」とアドバイスするのは、そんな助言者の一人、陳木勝氏だ。
「興行収入などそろばんをはじき始めたら、映画とこんな形で向き合うことは二度とできないんだから」と陳さんは言う。 「やりたい放題やれるうちに、やっておかなきゃだめだ」
そして若き監督たちは、その言葉に忠実に従った。
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映画の長さは30分までと決められている。 映画には香港の現代文化、人、景色を織り交ぜることも規程のひとつだ。
『光陽 VS エイリアン』は、古典とも言える 1976年の台湾映画『戦神』別名『香港大災害』の仮想リメイク版だという。 「仮想」というのは、監督がオリジナルの映画を一度も見たことがないからだ。
「このオリジナル映画『香港大災害』に関しオンラインで手に入れた数枚の写真と調査に基づいてこんなストーリーだったんじゃないか、と想像してみたわけです」と梁監督は言う。
「最終的に海賊版みたいな感じになったらそれはそれでジョークになるかと思って」

「私はそこで育ちました」と柏豪さんは言う。大手不動産会社Link REITが進出していない数少ない場所である石硤尾には多くのユニークなローカル店が今も残っているという。
「石硤尾は、人中心に設計された優れたコミュニティ。 でもあまり知られていないのです。」
もうひとつ魅力的なエントリーは、『マーチシックス(&6th March)』だ。3人の警察官と逮捕された3人の活動家の30分間の会話だろう。
これはこの作品の監督黃進氏が、香港政府が提示した予算への反対デモを決行中に逮捕された夜の個人回想録である。
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香港の監督が頭を悩ますテーマ -- 中国本土
ここまでの説明では、フェスティバルは順風万帆に見える。 しかしこれで思惑通りに新たな才能を業界に呼び戻すことができるだろうか?
『光陽VSエイリアン』の梁氏は、将来も監督をしてみたいが、映画業界だけに縛られたくはないという。
「監督業は、現在のところ制限が多すぎるのです」と彼は言う。 「もっと広い意味でクリエイティブな活動を行いたい」
ベニー チャン氏(42歳)は、20年前に彼の最初の映画、『ア モーメント オブ ロマンス(A Moment of Romance:中国題:天若有情)』を撮る前は地方テレビ局TVBでアシスタント ディレクターの仕事をしていた。 この作品はローカルな古典となっている。
「20年前と比べると、最近の映画制作環境はずっと厳しいです。ほとんどの映画プロダクションは中国本土に移動してしまいましたし」とチャンさんは言う。
今日の若手監督たちは、「我慢して耐え抜かないといけないんです」とチャンさんは付け加える。 あるいは、チャンさんに倣い映画ではなくテレビから入るという手もあるだろう。
フレッシュウエーブ2011では、24の上映会で50の映画作品をとりあげる。 香港から30作品がエントリーしている他、20の受賞歴のある短編映画がとりあげられる。際映画テレビ学校協会からの短編や、台湾南映画祭の受賞作品、タイ短編映画映像祭からの選抜作品などだ。
オープニング作品は、中国の高名な監督、田壯壯氏による『ザ ブルー カイト(The Blue Kite)』となる予定である。
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『フレッシュウエーブ』エクシビションは、2011年12月2日~2012年1月31日、尖沙咀のK11アートモールで開かれる。
フレッシュウエーブ2011—国際短編映画フェスティバル、12月9~18日、油麻地、ブロードウェイシネマティック、プログラムとチケットについての詳細はこちらから




