平城遷都 1300 年祭: 平城京の輝き が2010 年に復活
平城遷都 1300 年祭では 1 年を通し様々なイベントと共に、壮大な歴史に触れることが出来る。
By Hiroko Yoda 6 August, 2010ネオンに彩られた街、東京が、いつの時代も「都」として栄えていたわけではない。 日本の都はこれまでに何度も場所を移しており、592 年から 794 年という約 2 世紀の間だけでも既に 14 回もの遷都を繰り返している。 もう少し詳しく歴史を紐解いてみよう。 最初に奈良に都が移されたのは 710 年から 740 年の間。その後一時的に放棄され、745 年から784 年の間にもう一度遷都されることとなる。政治の中心地として平城京と呼ばれた奈良の都は、歴史に残る黄金時代を迎えた。
現在、政治の拠点は遥か遠くの東京へと移り、歴史ある観光地としての魅力も近隣の京都の影に隠れている奈良だが、決してその輝きを失ったわけではない。 平城京遷都から 1,300 年という記念すべき節目の年を迎える今年、壮大な式典を行っている。 総事業費 300 億円ともされる平城京遷都 1300 年祭は、 120 ヘクタールの平城京跡をメイン会場として今年 4 月に正式開催を迎えた。 様々な展示や庭園が用意され、発掘体験まで出来てしまう同会場では、今年11月末で様々な展示やイベントが催される予定である。
さて、平城遷都 1300 年祭の注目建築物とも言えるのが、跡地に復元された第一次大極殿。 幅 44 メートル、高さ 27 メートルという平城京最大の宮殿が 1,300 年の時を越えて再び復活した。 当時の高御座も復元されており、玉座に直接座ることは出来ないものの、高御座の前に立ち、1,300 年前の天皇が見た平城京の光景に思いを馳せることができる。(天平衣装に身を包めば思い一入といったところ!)。
蹴鞠、騎射、相撲節会など古代行事を再現した特別イベントも開催される。 「なぜ相撲が?」と思う方も多いだろうが、相撲の禁じ手や作法礼法などはこの時代に作られたものが多く、現代にも引き継がれている。 かつての相撲は打撃を主とする格闘技であり、 日本書紀には、どちらか一方が死ぬまで戦った日本最古の相撲の様子が記されている。
勾玉作りや仏画など物づくり体験や、光と灯りのフェアを始めとするイベントやパレード、コンサートなどを楽しむことができる。 ちなみに外国人はパスポート提示により、多くの特別展示やイベントが無料となる。
ところで平城遷都 1300 年祭の公式マスコットキャラクター、何ともインパクトのある「せんとくん」を見なくては、このイベントを満喫したとは言えないだろう。 ずんぐりとした風貌に鹿の角を付けた童子である。マスコットキャラクターとして登場して以来、賛否両論が相次いだキャラクターであったが、知名度を高めたせんとくんの姿は、案内標識やパンフレット、お土産用のお菓子などありとあらゆるところにお目見えしている。
壮大な奈良の都を舞台に溢れるキャラクター商品や、コスプレ体験に当時の人々は多分仰天することだろう。 だが、平城京が 1,300 年もの時を越えて再びスポットライトを浴びるのは、きっと嬉しいことでもあるだろう。
スペシャルイベント情報
- 光と灯りのフェア: 8 月 20 日~ 27 日(午後 6 時 30 分~午後 9 時まで)
- 相撲節会: 2010 年 10 月 10 日
- 射礼: 2010 年 10 月 24 日
- 騎射: 2010 年 10 月 31 日
- 蹴鞠: 2010 年 11 月 6 日
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